アドバイスの必須スキル「マイルストーン設計」とは?

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。

当サイトでも何度か出てきましたが、「マイルストーン」という言葉があります。
これは登山道や街道などの道中でマイルごとに置かれる、距離や現在地を表す「石の目印」のことです。
それが転じて、物事の進捗を管理するためにおかれる節目の事を指します。

実は、このマイルストーンを上手に設計できるかどうかが、占い師の助言の質を大きく左右します。
今回は、マイルストーンのノウハウについて、一緒に考えてみましょう。

次に相談者が何をするべきか見極めることが大切

占いはコンサルタント業だというのは何度かご紹介したとおりですが、相談者に行う助言の原則として必要を根底に置く必要があります。
例を挙げれば、「恋愛の進展」の相談に対し、相手の水の性質や気が占いで読み取れたからといって「水を持ち歩くと良いですよ」などの荒唐無稽なものではなく、「デートをする上で水がそばにあるような施設が良いでしょう」などの、「デートに誘えば進展しそう」という、「必要から逆算した」効果の見込める行動を起こせるようなものですね。

では、この必要とはどのようにして求めればよいのでしょう?

これについては、皆さんの実体験や周りの話などが大変良い参考となります。

例えば、誰しも恋愛の経験はあるものだと思います。
違った人を好きになり、さまざまな境遇の中で恋愛をするわけですが、その過程においては殆どの恋愛が同じ悩みを抱え、同じようなステップを踏んで進展していきます。
つまり、今の境遇や二人の状況などをよく聞き取りさえすれば、おおよそ、次にするべき行動や今慎むべき行動など、ある程度占いを使わずとも予測がつくのです。
そして、その「必要」は本当に正しいのか?さらに効果を見込むには何をするべきか?など、情報を補完するためのヒントとして占術を用いて会話の切り口を広げていくのです。

最終的なゴールを見間違わないように注意しよう

マイルストーンを設計する上で、最も重要なのが「目的地を間違わない」ということです。
極端な例を挙げれば、別れたくて相談している方に対し、占い師が勘違いして復縁の段取りを描いてしまう・・・のような事ですね。
マイルストーンの名の通り、鑑定毎に助言という形で相談者に促す行動は、段階を経て進展していきます。
“連絡の頻度→デートに誘おう→告白しよう→恋がさめないように→プロポーズさせたい!”
のように、恋愛が進展するにつれお互いの関係を深める上での行為が変わるためです。
しかし、この最終的な目的は相談者によって違いがあります。恋愛することだけを望んでいたり、不倫や浮気などの場合はもっと複雑になるでしょう。
ですから、占い師はセッションの早い段階(1:導入部分)で相談者の目的(なりたい像)を把握しておかなければ、導くべき道筋のマイルストーンを示すことができないのです。
また、途中で状況に好転・悪転の変化が生まれた時にも、道筋を書き直す事ができません。
良いマイルストーンを設計のためには、序盤のセッション導入部分で行う相談内容の聞き取りが大変重要です。

もし、今の自分のセッションにおいて、悩み事へのアドバイスに苦手を感じているのなら、アドバイスの内容を見返すのと同時に、はじめの「相談の目的」を聞き出すことにも力を入れてみると、より大きな効果が出やすい事でしょう。

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