占いジプシーとの付き合い方

A woman sitting alone and depressed in sunset

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。

みなさん、毎日占いの仕事をしていると、「とても短い周期で鑑定に訪れる方」や、「他の占い師さんとの話しを詳細に語る方」に出会うことはありませんか?

俗に「占いジプシー」と呼ばれたりしますが、悩みに完全にとらわれてしまい、占い以外の物事が見えなくなっている人の事で、危険な精神状況にある方々です。
ベテラン占い師ですら、対応に困ってしまうことも珍しくないそのような人達は、一体何を求めてあちこちにセッションを申し込むのでしょうか。
今回は占いジプシーの心理と、セッション対策についてお話しをしようと思います。

占いジプシーが一番欲しいのは、「思い通りの結果」

私は占いジプシーという表現がとても嫌いです。

なぜなら、カタカナ言葉で「依存者」という恐ろしさを隠しているからです。
「占いジプシー」と「占い依存者」では、同じものを指しているとしても、異常をより明確に感じるのは後者の方でしょう(※占いを楽しむ範囲であちこち回っている方は「占いジプシー」とはいいません)。

占いジプシーがあちこち回って占いをする理由は、「完全に思い通りの結果が出ないため」です。

「彼の気持ちがこうだと言われたが、彼がそんなことを考えるはずがない」

「もうすぐ好転する時期が来ると言われたが、それは本当だろうか」

「A先生は本当に信用できる先生か占ってほしい」

などのように、例えどれだけ良い結果が出て良いアドバイスを貰ったとしても、その中にわずかでも疑う余地が残っていれば、とことん他の先生方にセッションを申し込みます。
当然、常に不安が心の中にあるので、精神的に疲弊し、日常生活にも支障をきたしていくようになります。
そして、残念な事に、占いに依存しきって生活している方は、どれだけ良いアドバイスを受けたとしても、願いが叶う事はほとんどありません。

このような状況に陥っている占いジプシーですが、本人に「大変な状況である」という自覚がないパターンが多いと言います。
というのも、このような精神状況の方は、ある種のマインドコントロール状態にあり、占い以外のものにまったく価値を感じていない為です。
あたかも占いによって自分の人生が常に左右され続けるような、あるいは人生そのものが占い結果のストーリーに合わせて進んでいくような思い込みの中にあります。

ですから、一片でも占いの中に不安があれば、とことん不安が解消されるまで占いを続けてしまうのです。しかし、すべて自分の思い通りの占いが出ることは殆どありません。

多くの場合、占い依存者を作り出すのも占い師です。
感受性が豊かな相談者や精神的に隙がある相談者に対し、過剰な神秘性を刷り込み信じ込ませ、その人の精神活動を掌握してしまいます。
このような占い師は、相談者に対しコンサルティングはほとんどしません。鑑定結果から相談者の不安を煽り、リピートに繋げていきます。ほとんど霊感商法のそれと同じです。

どのように対応するべきか

それでも、占いを仕事にしている以上は、占いジプシーにセッションを申し込まれる機会が必ずあります。
お断りする方もいるとは思いますが、良い対応を覚えておけば、その人の願いや人生をすこしでも望みの方向に進めることができるかもしれません。

占い依存者に占いを申し込まれた場合、一度お話しを最後まで聞きましょう。
もちろん、不安な内容についてもしっかりと聞きます。

その上で、占いに頼らず、現状を進展・回復させていける方法を第一に考えるようにします。
大切なのは、話を聞いて、「今のままでは占いをしても問題は進展しない事」「占いによって今の状況が生まれてしまっている事」を理解させることです。

占いはしなくても結構です。
というのも、そのような方がじぶんの「なりたい像(相談の目的)」を達成するために最も必要なものは、具体的方策ではなく「心の成長」であるからです。
心を成長させるヒントは、占いのような外的要因によってもたらされるものではありません。

もしかすると「そんな事を言われに来たのではない」と言われてしまうこともあるかもしれませんが、相談者の悩みをコンサルティングする上で必要な事項に間違いありませんから、引け目を感じる必要はまったくありません。ただし、相談者の事を否定するような言い回しにならないように注意してくださいね。

そして、できれば自分で決断するクセをつけれるように小さな取り組みをアドバイスしてあげると良いです。
「自分で決めてよかったと思うことを日記に付ける」であったり、「迷ったらまずは占いから離れた友人に相談してみる(占い以外で人と会話する)」というのでも良いでしょう。

このように、自分で選択し、未来が良い方向に変わっていく経験を再びさせる事により、占いの通りに生活しないと願いが絶対かなわない、という強迫観念からの自立を支援することができます。

占いは、あくまでそれを「参考にできる」人に対してのみ、良い効果をもたらします。なぜなら、占いは生活を助ける「手段」であり、そのものが「目的」では無いからです。
占いの印象を良くも悪くも変えられるのは占い師だけです。そして、占い師によって依存してしまった人に、最初に気づき、手を差し伸べられるのもまた占い師だけなのです。

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