内容は必ず確認すること。「思いあて」の重要性

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。

皆さんは占いをした後、必ず出た結果を相談者のほうに投げかけるようにしていますか?
結果を占い師の方で勝手に解釈してまとめ、「こういう未来になります」と伝えて終わり・・・としている方は実は結構多いんです。

占術を展開していく上で重要なのは、占術によって視えてきた結果を、一度相談者に投げかけることなんです。

今回は、占いで出た結果を確認していく事の大切さについて、考えてみようと思います。

占いは相談者が「思い当てていく」ことで進む

あなたの部屋には、白くて大きな布のようなものが置いてありませんか?

今この文章を読んで、あなたは何を考えたでしょう。
おそらく、家の中の風景と、白くて布のようなもの・・・服、カーテン、テーブルクロス、ソファ、ハンカチ、白い服を着た置物や絵画・・・など、関連した情報や風景が頭のなかに思い浮かんだはずです。このような話をすると、

「あ、自分の部屋では無いんですが、白いカーテンがあります」

「白いギリシア人みたいな服の女性の置物がありますよ!」

「白い犬ならいますけど!」

など、ピッタリと当たってはいないものの、似たような要素をもった物の答えが帰ってくることが多いです。これは「コールドリーディング」と呼ばれる会話技法の一つです。
セールスマンや尋問官、セラピストや詐欺師!・・・恋愛にも大きく役立つ、広く使われている技法なのですが、占いにおいても、大変重要な役割を持っています。

占術で出た結果を基に、相談事に切り込んでいく時、

「カードではこのように出ていますが、最近彼とすれ違いを強く感じた事はなかったですか?」

「彼は急に子供のように振る舞う二面性を持った方では無いですか?」

のように、相談事に対して必要な情報や鑑定結果の正否を、占いの雰囲気を崩さずに聞き出してく時に使用するからです。
いわゆる占いの「ハズレ」は、多くの場合、占い師が「占いの内容を決めつける」から外れます。

占術の結果については、詳細を決めつけず、相談者に一度確認し「思い当てさせる」ことが大切です。

そうすることで、占い師側は過去の出来事に対しての勘違いも防げますし、雰囲気や信用を損なわずに、得たい情報を知ることができます。

また、このような投げかけは、相談者が見逃していた「些細なシグナル」について、思い起こさせる事もあります。

例えば、恋愛に熱心になっている人は、周囲の人が思っている以上に、恋愛以外の事が見えていません。
よくあるのが、「最近連絡が減って心配だ」、という質問に対して「彼は仕事に対して何かしらのシグナルを出していなかったか?」と投げると、思い出したかのように「アレもコレも」と話し出す人がいます。

このようなパターンは多く、相談者自身が何かを「思い当てる」事は、原因を探り当てる上でも重要なスキルなのです。

情報量=正確さ

よいアドバイスをする上で、相談者や悩みに対する情報量はとても重要です。
悩みの原因は、例えば恋愛の悩みであるからと言って相手の恋愛感情だけにあるとは限らないように、さまざまだからです。
そして相談者もさまざまで、自分にとって重要だと思う情報も人によって違いますし、意図を勘違いしているような事もあります。

占いは、「セッション」の言葉が指すように、相談者と占い師の「会話」を基に進行していきます。
占い結果を決めつけてセッションを進めてしまっては、せっかくの会話の機会を無駄にしているようなものです。
コールドリーディングは手法の一つでありますが、このような会話術を身につけることも、占いの技術を向上させる上で非常に重要であることも忘れてはいけません。

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