「当たる占い師」とは何なのか?

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。
この業界で仕事をしていると、どこに行ってもよく見受ける言葉があります。
それは「当たる」という言葉です。

「的中率90%!脅威の霊能鑑定!!」などというウリ文句は、誰しもが見かけたことがあるのではないでしょうか?
そもそも占いは外れないようにできていますから、90%の的中率というのは珍しくありませんが、この「当たる占い師」というのは、どういうものなのでしょうか。

今回はみなさんが気になる「当たる占い師」について考えてみます。

当たるが何を指しているのかを考えよう

はじめに、この「当たる」が何を指しているのか考えてみましょう。

当たる!という表現は、広告などではよく見かける言葉ですね。霊感などと合わせて過剰に宣伝されている場合の「当たる」は、“相談事について、多くを語らずとも悩み事や現状を的中させます!”という、「過去や現状を言い当てる」ことを表現している場合が多いです。

占い師がよく使う言葉に、「あなたの本質が〜」や「知らない内面の自分が〜」という言葉がありますね。また霊能者などの霊的な感性を用いた占いを展開する方々は「守護霊」「ハイヤーセルフ」「天使」「気」などの常人の感覚では捉えられないものがサービスの内容に入っています。これらは専門的な言い回しをすれば、「確認できない事実」というものにあたります。
つまり、確認できないのでハズレないということです。
時系列で考えてみると、すべて「セッション以前のもの(現在と過去)」を指す内容ですね。

では、お客さんが口コミで広める「当たる占い師」というのはどのような人物でしょうか?

これは非常に明確で、どのような占術を使うにせよ「アドバイスを実行したら状況が好転した!」という占い師です。時系列で言えば「セッションより後(未来)」に対して干渉しています。

何も聞かないのに、相談者のことについてズバズバ言い当てていくのは、たしかにインパクトがあり、お客さんの心をキャッチする良いパフォーマンスでしょう。しかし、セッションが終わっても内容を思い出し、お客さまから支持される占い師は、ズバズバ言い当てていたとしても、その後にしっかりと未来の道筋を示してくれる占い師に他なりません。

このことから見えてくる「勘違い」

占い師になりたての方には特に多いのですが、相談者の話を聞かなくても、すべてを言い当てていく占い師が「当たる占い師」だと思うのは大きな間違いです。
似た例で、聞き取りをほとんどせずに占術で現状を読み取り、今後の進展まで勝手に語る占い師も「当たる」の認識を誤っている典型でしょう。
このようなセッションでは、相談者は何も得ることができないばかりか「ただの決めつけをされただけ」とマイナスの印象を感じてしまうこともあります。

占い師はコンサルタントです。

必要の都度相手の話を聞き、適切なアドバイスができるからコンサルタントとしてお客さまから信頼を預かることができます。
もしあなたが「お客さまが来ないのは、私の占いが当たらないから?」と悩みを感じているのなら、一度、その「当たる」について何を指しているのか考えてみてください。
そして、自分のセッションが占い師よがりのただの「決めつけ」になっていないか再確認してみましょう。

人は良いものを他人に勧めたくなります。
そして、良い占い師とは、成功に向かう未来の筋道を共に作り上げていける方だと思います。
「当たる」という言葉は占い師にとって大変魅力的な言葉です。
ですが、お客さまは何を求めているのか、しっかりと考えてセッションに望めば、必然的にあなたも「当たる占い師」になれている事でしょう。

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