セッションのポイント「1:導入」について考える【後編】

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。

前編では、導入の流れや最も大切なポイントである「なりたい像」を把握する事について書かせて頂きました。
今回の後編では、導入中の会話で占い師が気をつけるべきポイントについて紹介していきます。

会話で気をつけるポイント

前編では緊張を解きほぐすための会話や自己紹介についてご紹介しましたね。
導入の段階にある相談者さまは、まだ不安と緊張を抱えた状態です。
ですから、占い師は相談者からの話を聞くにあたり、必ず共感をするようにします。
共感をするというのは、“私もその状況・気持ちが分かります”と相手に示すことです。

なぜこれが大切かというと、相談者は身近に相談できる相手が見つからないために占い師のところに来るからです。

多くの方が共感できる内容であれば相談できる相手も多いでしょうが、あいにくそのような内容でなかったり、多くの方に共感できる内容であっても相談できる相手が少なかったりという風に、相談できる相手が居ない事情があって来てくださいます。
そして、せっかく選んだ占い師が、全然相談内容に理解のない人であったらどうでしょうか?
その相談事で悩んでいるのは、まるで自分だけのように感じてしまうでしょう。一人で悩むというのが大変つらい事だというのは、みなさんもご存知でしょう。

占い師はともに同じ悩みに立ち向かうパートナーです。
ですから、相談事に対しては必ず共感をするようにして言葉で伝えるようにしましょう。
それだけでも相談者の気持ちは少し軽くなっているはずですし、お悩みについてとても話しやすくなります。

まったく共感できないような内容であっても、一部分でも良いので共感できるポイントを探してみましょう。
共感できる場所を探すことにより、自分の過去を回想したりもしますから、何か占いのヒントも見つかるかもしれません。

私の知り合いの占い師には、“いっそ仕事だから”と割り切り、占い師としてのキャラクターを用意して悩み事に共感をしている方もいます。
これは、占い師にとって「共感」という行為が重要である証拠ですね。

とにかく安心感をあたえよう

「なりたい像」や「自己紹介」、「共感」などといった言葉が出てきた導入のステップでしたが、全体を通して意識してほしいのは、“相談者が安心感を抱けるか”、ということです。
共感は孤独からの安心感を、自己紹介やなりたい像などをしっかりすり合わせることは、コンサルタントとしての安心感を与えます。
そして、安心感は次に信頼を生み出します。
つまり、ここで相談者が安心を感じられないような占い師であれば、どれほど素晴らしい占術を持っていたとしても、コンサルティングに長けていたとしても、その言葉を素直に相談者は受け入れてくれないのです。

これが、セッションにおいて導入部分が非常に重要だといわれる所以です。
占い師としての収入がなかなか伸びないとお悩みの方は、占術の腕を上げることも重要ですが、もう一度このような基本を見つめ直してみると、改善につながることも多いのではないでしょうか。

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