セッションのポイント「1:導入」について考える【前編】

こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。

今回から、実際にセッションをするにあたってのポイントを一つづつ噛み砕いて2部構成で説明していきます。
はじめに“セッションにおける最重要ポイント”である「1:導入」について考えてみましょう。

占いの最重要ポイント!

導入ステップで占い師が相談者に対して行うアクションはそのセッションの完成度を大きく左右します。
占いの雰囲気をお客さまに伝えながら、セッションに必要な情報を聞き出し、占いの世界に引き込んでいくステップとなります。
この部分をしっかりと踏まえておかなければ、お客さまからの満足度は大きく低下してしまうような大変重要なポイントです。

導入については今後も細かく技術向上コラムを書いてまいりますので、ぜひ参考になさってくださいね。

はじめは挨拶と自己紹介を

セッションには自己紹介から入れると良いですね。
最初は、なんでも良いのですが相談者さまの緊張がほぐれるような会話を展開しましょう。
季節のお話しやお召し物を褒めたり、お仕事や趣味について聞いてみるなど、占いとは直接関係の無い話でもいいと思います。
とにかく相談者さまも緊張がほぐれないことには話したいことも話せなかったりしますし、ここで親近感をもって頂いたほうが後々踏み込んだ話もしやすくなるからです。あわせて自己紹介を行って、得意な占術や相談ジャンルなどをお知らせしておきましょう。
人間関係で重要なポイントとなる第一印象が決まる部分ですから、好印象を与えるような話し方や内容を心がけます。
5分ほどで次のステップに進むのが良いですが、中にはおしゃべりに夢中になってしまう相談者の方もいます。
それはそれで相談者さまの癒やしになっていますから、無理のないタイミングで次へすすめると良いでしょう。

最重要ポイント!今回の「相談内容」を聞きましょう

ここが、今回のセッションと今後の占い師と相談者の関係性までも左右してしまう、占いにおいて「最も重要」なポイントです。

相談者さまの今回の相談内容について伺います。
この時、もっと深く聞きたい部分があれば必ず突っ込んで聞きましょう。
直感的に必要だと感じた情報は、後々必要になることがほとんどです。
そして、この時に必ず相談者さまが目指している「なりたい像(=相談の目的)」についても占い師さんの方でしっかりと把握しておきます。
なぜなら、この「なりたい像」が把握できていなければ、「なりたい像」までの道筋を正確に立てることはできませんし、従って相談者さまが今後何をどのように取り組んでいくのか、正しく助言することはできないからです。

この「なりたい像」のイメージが占い師側で出来ていなかったり、相談者の「なりたい像」との違いがあった場合どうなるでしょうか?

極端な例ですが、

“Z郎さんとお別れしたいA子さん”。

占い師の先生に

A子:「彼の気持ちがわからなくなりました。」

と、相談しました。3分程の占いの後、

占い師:「Z郎さんは今でもあなたの事を愛していますよ。ですからご安心ください。(彼の気持ちを気にかけるだなんて、やっぱり好きなのね♪)」

A子:「あ、そうなんですね・・・。(え・・・逆に全然安心できないよ・・・!)」

占い師:「彼の方からお誘いがあると思います。そのチャンスを作る上でも、今以上にそばにいる機会を増やしてみてください。」

A子:(Z郎は女遊びばっかりだし、もう別れたいんだけどなぁ・・・。そばにいたくないなぁ・・・。)

このように相談者さまが望んでいる方向とは別のコンサルティングや鑑定をしてしまうかもしれません。
この例では、彼の気持ちがまだ強くあったとしても、占い師がA子さんの「なりたい像=Z郎さんと別れたい」という部分をしっかりと把握できていれば、はじめに視るべき内容や伝え方がもう少し相談者さまの意に沿ったものに変わっていたでしょう。

つまり、「なりたい像」を把握しているということは、占いや助言の精度(確率)が上がる最重要ポイントであるということです。

この導入部分だけでもポイントを押さえれば、セッションの質と濃さ・的確さは格段にアップします。
相談の「目的」の字が表すように、的が定まっていなければ矢の正しい軌道を教えることはできないのです。

ぜひ、参考にして頂ければと思います。

後編では「なりたい像」を聞く上で占い師さんが気をつけるべきポイントをお話ししていこうと思います。

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