こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。
仕事として占いと付き合っていく上で、時折、お客さまの相談を聞いて気に病みすぎてしまい、自分まで鬱々とした気分になってしまう事があります。
「お客さんから受ける」など占い業界ではいいますが、人のネガティブな話を聞いているうちに、自分の気分まで落ち込んでしまうのは誰も経験したことがあると思います。
今日は、どうすれば「お客さんから受ける」事を無くせるのか、お話しさせていただきます。
悩みに線引をすること。
占い師はコンサルタントです。
ですから、相談者とある種のパートナーとなるわけですが、同じ悩みを共有しているうちにお客さまの悩みがまるで自分の悩みであるような錯覚を覚えてしまうことがあります。
これは良いアドバイスや親身になって相談に乗る上で大切ではあるものの、行き過ぎてしまうと、気づけば自分も四六時中その悩みが頭から離れない・・・という風な事になりかねません。
そのような時は、お客さまの方向にあなたの気持ちが偏り過ぎています。そして、このような心境では、良いコンサルティングはできません。
コンサルタントに相談するメリットの一つとして、中立的な意見を外部から貰える事が挙げられます。
相談者に寄り添うことは確かに大切ですが、それは馴れ合いの関係であってはいけません。自分と相談者で共有する悩み事が自分の気持に入ってこないように、明確な境目を作ることが大切です。
良い占い師は傍観者である意識をもつ。
良い占い師ほど、物事に対して傍観者である意識を強く持っています。
なぜなら良いコンサルティング(=仕事)が出来ないからです。
傍観者であるということは、わかりやすく言えば「見ているだけ」の存在であるという事です。
この手の悩みを抱える占い師は、だいたいの場合発言に対して“過剰に責任を持ちすぎ”です。金銭を頂いている上で責任を持つのは当然なのですが、「私の一言が相談者の人生を大きく変えてしまう・・・」とまで感じてしまうのは、さずがに相談者にも失礼な事に気づきましょう。
相談者は悩んではいますが、盲目ではありません。
適切不適切を自分で判断することはできますし、人並みに恋愛もしていますし、もしかしたらあなたにできない事も簡単にできてしまうような方かもしれません。
それまで自分で必死に歩んできた人生を、他人の一言で台無しにしてしまうほど愚かではないのです。
ただ偶然目の前に現れた「問題」が、それまでの知識では理解ができなかったというだけであり、相談している相談者の姿だけがその人のすべてであると思っているのは、占い師側の大きな勘違いです。
ですから、「自分の一言が〜」などと思っている占い師は、自分の意見に盲目的に相談者が従ってしまう事を前提とした悩みであり、占い師が相談者の人間性を信用できていない証拠でしょう。
売れている占い師ほど、お客さまから「受ける」ことがほとんどありません。
悩み事を客観的に判断するため「傍観者」としての立場と、自分の意見は相談事に対しての「参考」である、という姿勢を崩さないからです。
だからこそ興味を持って鑑定に臨めますし、過剰に悩むこと無く自信をもった助言を行えます。そして、お客さまの悩みを自分の心の中にまで受けてしまうことが無いのです。
発言に対して責任を持つのは当然のことですが、占い師を選択とアドバイスをどのように役立てるのかは相談者の権利であることを忘れないようにしましょう。その考えを持つだけで、心を必要以上に乱すことは無いはずです。
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