SNSサイトといっても、いまや様々な種類のものがありますね。
ツイッターのように、一言のつぶやきをするものや、ユーチューブなど、じっくり動画を眺めるものなど、形態も多く、何をどう使用すれば良いのか、迷うことも多いと思います。
しかし、効果的に使用することができれば、どのSNSでもファンの囲い込みや新しいお客さま層の開拓などに大きな力を発揮します。
そこで今回は、占い師のみなさんがSNSを使用するにあたり、気をつけるべきポイントと、各SNSの特徴、使用例などを説明していこうと思います。
まだそのような取り組みをはじめていない方は、導入の参考に、すでにSNSサイトを使用している方は、自分の使用状況とくらべてみて、効果を上げるための参考になれば幸いです。
1:SNSとは?
「SNS」という言葉は、最近になってニュースや新聞で聞く機会が増えた言葉の一つだと思います。
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、社会的ネットワークを作ることができる、Web上のサービスの事を言います。
社会的ネットワークとは、「共通の何かを起点としたネットワーク」とイメージすると良いですね。
ブログやツイートなどはその「内容に興味をもった」として共通の関係が成り立ちます。このように、人と人のコミュニケーション的なサービスを主軸に置くものをSNS(やSNSサイト)と呼んだりします。
主な使用方法は?
個人の主な使用目的としては、単純に仲間づくりや出会いを目的とするものや、趣味の知識を集めたりといった情報交換、「利用する事自体が心のケア」になっているような例が多いでしょう。
さらに、ビジネスとして取り組んでいる場合は、アフィリエイトや他のサイトへの誘導など、専門性を持った利用例が目立ちます。
最近は個人のみならず、さまざまな企業や行政機関なども、専用のSNSアカウントを持ち、利用しています。
企業情報の発信の他にも、社内でのネットワーク(コミュニケーションツール)として使用したりなど、情報共有の場の一つとして導入しているケースもあるようです。
どのような機能があるの?
SNSには、さまざまなものがありますが、共通した幾つかの機能があります。
- プロフィール機能
- メッセージ送受信(私書箱)機能
- タイムライン(ウォール)機能
- ユーザー相互リンク機能
- ユーザー検索機能
- 日記(ブログ)機能
- アンケート機能
- コミュニティ機能
また、アメーバやモバゲー、グリーといったサイトに見られる「アバター」も特徴的な機能の一つでしょう。
便利で楽しい半面問題も
SNSは簡単に人とのコミュニケーションが取れて非常に楽しいものです。
しかしその一方で数多くのトラブルも生み出しているのも事実です。SNS利用を検討する際にはそのリスクを理解している事が望ましいでしょう。
ウィキペディアには以下の例が、代表的な問題として紹介されています。
- 写真や個人情報を不用意に公開してしまうことで、最悪の場合、犯罪に巻き込まれる恐れがある。一見個人情報には結びつかないものでも、過去の投稿内容や、写真に写っている被写体(背景や周囲、物体に反射して写っているもの)などの断片的情報から学校や職場、氏名、交友関係などが特定されやすい。そのため一度炎上すると、これらから個人情報が暴かれる場合もある。
- 一部のSNSでは、会社の幹部が部下に対し、友達になることや「いいね」を入れることを強要するなど、「ソーハラ」行為が問題となっている。
- SNS上で、他人と自分を比較して鬱状態になるユーザーが多い傾向にある。例にすると、Facebook上では多くの人が生活の中の良い出来事のみを投稿してしまうので、ユーザーは相手のハイライト・シーンと自身を比較してしまい、相手の生活が良いものに見え、そのギャップで精神的な悪影響を及ぼす恐れがある。
※ウィキペディアより引用
このようなものはごく一部分であり、便利な半面さまざまなトラブルも内包しているのがSNSです。
「ソーハラ」のような例は占い師の場合は起きにくいとは思いますが、個人とはいえ営業活動として使用するのですから、責任のある運用を心かげましょう。
その上でも、社会的に発生しているSNSの問題について認識しておくのはプラスになるでしょう。
2:自分が利用する前に考えること
さて、SNSについて知識を深めたところで、自分が使用する際に、はじめに考えなければならない事は、その「利用の目的」についてです
SNSは直接売上を生み出すものではありませんが、営業のツールとして使用する以上、最終的な着地点は「売上(収入)を増やす」という所だと思います。
しかし、売上を上げるにも、「お客さまを増やしたい」「良い口コミを生み出したい」と経由する地点はさまざまあります。
SNSはその経由地点に作用するツールであり、どこに効果を生み出したいのか、という点を明確にして使用しなければ、ただダラダラと作業ばかりが増える結果になってしまいます。
そうならない為にも、目的をはっきりと定めて手段を考える順序が大切となるのです。
SNSの目的として、以下の項目を参考にすると良いでしょう。
- PR
- サポート
- 販売促進
- コミュニケーション
- マーケティング
目的:「自分ブランドの発信」
自己紹介と考えてください。
ブランドのイメージを発信したり、自分のスキルや考え方などを発信するかたちです。
目的:「商品・サービスの利便性向上」
商品を販売している会社などが、SNSを使用して購入後のサポートを行う形です。
目的:「集客数・販売数の向上」
例えば催しものの紹介や、キャンペーン情報などを発信します。
「リツイート画面で〇〇をサービス」のような使い方もできますね。
目的:「ファンの囲い込み、ブランドの質を上げたい」
自分の商品に対しての声を集めたり、キャラクターを発信してファンの囲い込みなど、さまざま運用できる形です。
目的:「口コミ調査などの“調査”」
ユーザー動向の調査の為に用いるものです。特に公式として開設する必要もありません。
市場を覗き見するために使用するアカウントです。
どれか一つに絞る必要もないですが、SNSによって得意とする目的やジャンルがありますので、後述する各SNSの特徴も読んでみてくださいね。
優先順位を付けることも大切
さらに、どのSNSから運用するのが最適なのか、優先順位を付けることも大切です。
確かにすべて並行して活用できれば良いですが、例えツイートといえど、効果を生み出すためにするツイートは時間がかかるものです。
「見た目をウリにしたいのであればインスタグラムから」や、「ブログをやっているから、ツイッターを同時に運用しよう」など、実態に合わせて利用するSNSを定めると良いでしょう。大きな企業で広報の担当者がいる場合でも幾つかのSNSしか運用していないように、SNSの更新にはそれなりに時間がかかるのです。
ちゃんと続ける事ができるか
SNSの運用でもっとも大切なのが、続ける事です。
ブログやツイッターを始めたからといって、翌日からお客さまが増えた!ということはありません。毎日自分で考えた内容を発信して、SNSを使用していくことが出来てはじめて、じわじわと効果が上がってくるものです。
目覚ましい効果をすぐに期待することはできませんが、毎日コツコツ続けることで、最終的に恒常的な大きな効果を生み出せるようになるのがSNSの特徴だと言えます。
3:各サイトの特徴と使用例
それでは、各SNSの特徴と、使う時のポイントを見ていきましょう。
いまの自分の営業スタイルにあった内容を考えながら読んでみてくださいね。
Ameba
アメーバといえば、言わずと知れたブログサイトになります。
多くの著名人や企業などが、ブランディングの為に登録し、さまざまなユーザーにリーチのある情報を提供しています。まさに日記的な利用方法が良いでしょう。
他のSNSに投稿をおしらせできたりする機能もあるので、別のSNSと同時に運用すると良いでしょう。
- 比較的文章に重きを置いたコンテンツを制作する
- 余裕があれば、ヘッダーなどの画像にはこだわってみましょう
読者登録などもできますので、ブログのような読み物系コンテンツが向いています。
写真付きの文章で自分を紹介するような記事だと良いでしょう。さまざまな有名人がアメブロで日記を書いていますので、参考にすると良いですね。
自分の公式サイト、のようなイメージで制作してみると良いでしょう。
カテゴリ分けもさまざまに出来るので、自分の紹介の他にも、占術の紹介や、解釈などのページを作ったり、自分のセミナー紹介をやっている人もいます。
- 占い師〇〇のブログ
(ブログ的な使用がほとんどです)
「つぶやき」でおなじみの、匿名性の最も高いメディアです。
ツイッターは実名登録者が最も少ないSNSです。また、容易にアカウントを追加でき、一つのアプリで紐付けをして管理できるため、複数のアカウントを使い分けて利用している方が多いのも、特徴と言えるでしょう。
利用層として、10代~20代は半数以上を占めており、若年層へのリーチを意識した運用が好まれます。
リツイートという仕組みで爆発的に情報を拡散できる仕組みがあり、直接フォローしていないユーザーにも、そのような経路でサービスを広めることができます。
- 毎日〇〇回はつぶやく、など回数を決めましょう
- ハッシュタグを有効に使用しましょう
- 「毎日の占い」など、テンプレ的なツイートは大きな効果を生まない
ツイッターはとても簡単に使用できる反面、ついつい忘れてしまうこともあります。
毎日◯回はお客さんにコメントする、などの回数的な目標を決めると良いかもしれません。
ツイッターは、情報の流れが最も速いSNSの一つでしょう。
トレンドタグなどを見て、同じタグ付けをしたツイートを投稿するなど、占いには興味のなかった人の目にも触れられるようなツイートが、フォロワーを増やすコツです。
もちろんツイートの内容も重要ですが、季節のイベント(ハロウィンやクリスマスなど)は、占い師が扱っている商材と親和性が高い為、積極的にタグ付けをしてみるとよいですね。
ツイッターを見ていると、毎日その日の運勢をカード一枚引きなどで占っている人がいますね。
あのようなコンテンツはBOT(自動でツイートしてくれるソフトウェア)を使用するなどしてしまうのが良いです。
というのも、あなたがタイムラインを見た時に感じているように、あの手のコンテンツは流し見されることがほとんどです。つまり、時間を割いてツイートを制作したとしても、労力に効果が見合わないのです。
せっかく占いをツイートするのであれば、「今日の運勢」などよりも、「今日の朝食が〇〇だった人は**」のようなユニークなものが受けることが多いようですね。メインの使用層的にも比較的ライトで解りやすいネタをつぶやくのが良いでしょう。
- 今日の〇〇占い
- イベントやワークショップの案内
- フォロワー限定のキャンペーン
- 季節の催しに関してのうんちく
- 自分に関する情報の発信
- 投票機能を使ったコミュニケーション
などが多く見かけるものですね。
なるべく独自性の強い情報を発信するのが良いでしょう。
リプライなどで会話するのもユーザーの生きた声を拾えますので、貴重な情報源となります。
最大の特徴は、本当の名前で登録している人が多いということでしょう。
地域や職業などの項目もあり、オフィシャル感のあるプロフィールとして登録できるのが、他のSNSと少しちがった点です。
他のSNS運用していないものの、Facebookは使用しているといった企業も多く、個人ユーザーのデータ公開率も高いため、SNSの中では最も信用できる情報が掲載されていると言えます。
- 比較的真面目なコンテンツを
Facebookは、真面目なコンテンツを投稿するのに適しています。
占い師で言えば、自分のセミナー紹介などの記事が多いですね。受講者が勉強している様子であったり、先生として活動している様子などはピッタリです。
ご自身のビジネス上の活動日記のように使用できるとベスト。
- イベントやワークショップの案内
- イベントやワークショップの実施報告
- 友達限定のキャンペーン
などが例となります。
ビジネスシーンでの活動をメインでまとめると、フィエスブックというSNSとの親和性が高い投稿になると思います。
LINE
他のSNSよりもクローズなつながりにはなりますが、直接情報を届けることができるSNSです。
すでに電話。メールに変わる連絡手段としての地位を確立しつつあるように感じるほど、日常に関わっているSNSだと言えるでしょう。
ほとんどすべての年齢層でアクティブな利用があります。
LINEユーザーの特徴として、「はじめてスマホを触った」ような方でも、他のアプリよりも先に触れる事が多く、スマホをそれほど使わない人でもわかるようなコンテンツの発信が良いでしょう。
今ではLINE@という簡単な公式LINEのようなものができるのですが、占い師の場合ですと、LINEを使用してマーケティングを行うのは稀かもしれません。
【使用のポイント】
- タイムラインを活用しよう
ユーザー同士のつながりが極端に少ないLINEは、物販などをしている企業であれば、大きなフォロワー数に対して商品情報などを公式アカウントから発信するといった使い方ができますが、
個人の占い師の場合だと、LINEを使ってのプロモーションは難しいテーマの一つだと思います。
コミュニケーションアプリとしてのイメージが強い為目立ちにくいのですが、LINEにもタイムライン機能があります。
もし、LINE@などで公式アカウントを作成するのであれば、タイムラインの投稿に力を入れてみましょう。
YouTube
いわずと知れた「動画配信サイト」です。
今でこそアフィリエイターたちがこぞって動画を上げる、広告収入の要てきな出で立ちになってはいるものの、長時間の動画(いわゆる番組)での情報発信ができる点は、他のSNSには無い魅力の一つです。
- 映像で情報提供をしましょう
- 興味を持ってもらえるようなアプローチ
YouTubeの魅力は、やはり「動画」を使ったコンテンツであることです。
文章や写真では伝わらない生きた占い師の像を発信することができます。また、番組のように、毎週定期的に撮影して発信することができれば、ファン層の囲い込みには大きな力を発揮します。
ただアップするのではなく、興味を持ってもらえそうな動画として仕上げるのがポイントです。
自分の占い道具の紹介や、簡単なセミナー動画なども良いと思います。
- 今日の〇〇占い
- 自分の占い番組
- 動画を使った簡単な占い紹介(方法)動画など
などがよく見かける内容です。
動画は魅力的なコンテンツですが、作成の手間や機材も一番必要となるものですので、使える時間や、優先順位と相談しながら制作すると良いでしょう。
4:さまざまな特徴を使い分けて
このように、一口にSNSと言ってもさまざまな特徴を備えたサイトが沢山あります。
また、そこに登録している利用者層もサービスによって変わりますので、自分の占いはどのような層に受けやすいのか、や、自分が呼び込みたいお客さんはどんな人なのか?(結婚後の女性、や、恋愛に多感な10代~20代など)といったように、少し自分のサービスについて考えてみると、取り組む上でのヒントになると思います。
SNSの運用はとにかく時間がかかるものです。一月二月ではなかなか思うように効果にはつながりません。しかし、それをずっと続けている内に、コンテンツが充実し、多くの人の目に触れるようになってきます。
焦らず、自分のできるペースでじっくりと取り組んでみましょう。
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