こんにちは。コンサルタントの山羊沢です。
占いのサイトを眺めていると、占いカウンセラーなどといった肩書で募集やお仕事をされている方をよく見かけますね。
”占いとカウンセリングの両方を用いて相談者の気持ちを癒やす”という意味合いだと思います。
近年需要が高まっている占いやカウンセリングなど「心のケア」業界ですが、同じ癒やしを与えるとしても、占いとカウンセリングはまったく異なる手法である事はご存知でしょうか?
今日は占いとカウンセリングの違いについてご説明しようと思います。
占いとカウンセリングの違い
まず始めに理解して欲しいのは、その成り立ちの違いです。
カウンセリングやセラピーなどの行為はその根幹に医療という学問があるのに対し、占いというのは経験や観測といった統計学が背景にある点です。
これにより、相談者へのアプローチ方法にも異なりがあります。
医療をベースにしたカウセリングは相談者の身に起きている事をしっかりと聞く、傾聴や共感というスキルを重要視し、相談者自信の成長を促す事を目的としています。ですから、どちらかといえば受け身のサービスになりますね。
相談内容としては「自分の内面を変えていきたい」「思考の癖をどうにかしたい」といった複雑な悩みが多いです。本人だけではどうにも解決できないような悩み事が多く相談されています。
一方で、占いはというと「具体的なアドバイス」が欲しい方が多く足を運びます。「このように彼に言われたが、自分はどちらを選択するのがよいのか」など、より明確な悩みを持ってくることが多いです。
占いが古くからの経験や観測といった統計、つまり人類の「過去の経験」によって培われてきた事を考えてみると、より実践的なアドバイスを期待できるのでしょう。
相談者と悩み事に直接働きかけ、相談事を前に進めて行く、能動的なサービスだと言えます。
アドバイスの方法の違い
占いとカウンセリングでは、相談者への助言についても異なったアプローチをします。
最も大きく違う点は、「占いは相談者へ外部から手段を授ける」のに対して、「カウンセラーは相談者の内面から答えを見つけようとしている」点です。
ですから、占いを求める相談者がカウンセリングを専門としている方の所に言っても、「自分の話だけを聞かれて、具体的な解決策をもらえなかった」という不満を抱くケースは多く、逆に、カウンセリングを求める方が占い師の所に行っても、「具体的なケースに落とし込まれ、決めつたようなアドバイスしかもらえなかった」という不満を抱くことがほとんどです。
占い師は過去の出来事や経験、観測を基に相談者へ外部の知恵(手段)を授ける事を目的としていますから、当サイトでは、コンサルタントであるとご紹介していますね。
一方で、カウンセラーとは目的に「相談者の現在の心理状況の改善」があるため、傾聴と同調を用いて状況を分析し、「相談者が自分で成長できる手助け」を行っているのです。
このように、占いとカウンセリングという2つの似た行為は、「相談に乗って解決策を見つける」という部分は共通していますが、目的がまったく異なるという事がご理解いただけると思います。
占いカウンセラーという表現は「この2つを兼ね揃えている」ということです。
要点をおさえて、どちらのスキルが相談者に必要であるのか判断することができれば、多くのお客さまに対応できるセッションになるのではないでしょうか。
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